内耳土器(読み)ないじどき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内耳土器」の意味・わかりやすい解説

内耳土器
ないじどき

内耳土鍋ともいい,土器の口縁部内側に,釣り手用の環状取手をもつ鍋形土器。中世に始り,地方によっては近世まで煮炊きに用いられた鍋である。北海道サハリンカムチャツカなどの地域では擦文土器オホーツク式土器に伴って発見されるものもあるが,おもに利用されたのはそれ以後の時代である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android