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中里貝塚 なかざとかいづか

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知恵蔵の解説

中里貝塚

東京都北区にある日本最大の貝塚遺跡。約4500年前(縄文時代中期)を中心に形成され、1999年末までの発掘調査で、幅70〜100m、長さ1kmの範囲にわたっており、厚さが最大4.5mの規模と確認された。大半がカキ、ハマグリで、生活跡や土器、獣・魚骨などは少なく、焼け石が敷かれた穴や「木道」、養殖に用いた木杭らしいものも判明した。交易用に貝を生産し加工した「工場」のような施設もあった。これまで「ごみ捨て場」などと見られがちだった雑然とした貝塚とは、かなり異なる貝塚とみられている。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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国指定史跡ガイドの解説

なかざとかいづか【中里貝塚】


東京都北区上中里にある縄文時代の貝塚遺跡。旧東京湾奥部の西側の浜辺に所在。明治年間から注目された貝塚で、1958年(昭和33)に本格的な調査が行われ、厚さ2m以上に及ぶハマグリとマガキからなる貝層が確認された。その後の調査でも、ムクノキ製の丸木船1艘と集石炉2基が出土。1996年(平成8)の調査では、厚さ4mの大規模な貝層と貝の処理施設と考えられる2基の浅い皿状の土坑を検出した。土坑内から大小の焼き石やマガキの塊が出土したことから、土坑中に貝を置いて水を張り、焼き石を入れて水を沸騰させ、貝の口を開けた処理施設と推測される。出土土器から貝層の形成は、縄文時代中期中葉から後期初頭であると推定された。最大約4.5mの厚さの貝層をもち、長さ約1km、幅約70~100mにわたる日本最大級の貝塚として2000年(平成12)に国の史跡に指定された。北区飛鳥山博物館に関係資料を展示。JR東北本線尾久駅または京浜東北線上中里駅から徒歩約10分。

出典|講談社
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