串間神社(読み)くしまじんじや

日本歴史地名大系 「串間神社」の解説

串間神社
くしまじんじや

[現在地名]串間市串間

福島ふくしま川の支流大平おおひら川の右岸鎮座。旧郷社。主祭神は彦火火出見尊で、ほかに一二柱を祀る。正一位十三所大明神あるいは単に十三所大明神と称し、福島院中の鎮守。永禄六年(一五六三)九月二日、先年の正一位授与の宣旨を火災で失い、安堵を申請していた十三所大明神神主は、正親町天皇から正一位安堵の綸旨を得ている(「正親町天皇綸旨写」京都御所東山文庫記録所収文書)。貞享三年(一六八六)高鍋藩寺社帳によると、桓武天皇の時代に平安京に祀られたのが最初で、治暦四年(一〇六八)土佐国波多はた庄に移座、さらに順徳院のとき福島に移され、正応五年(一二九二)十三所大明神が顕在して祀られたという。その後応仁元年(一四六七)藤原立久、延徳四年(一四九二)藤原忠頼、永正一二年(一五一五)藤原忠朝、天文一三年(一五四四)藤原忠広、永禄八年藤原忠親、元和七年(一六二一)秋月種孝、正保四年(一六四七)秋月種春がそれぞれ再興、高鍋藩から神領一六石七斗五升を給されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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