久米良作(読み)クメ リョウサク

20世紀日本人名事典 「久米良作」の解説

久米 良作
クメ リョウサク

明治〜昭和期の実業家 東京瓦斯社長;日本鉄道会社副社長。



生年
慶応4年7月20日(1868年)

没年
昭和9(1934)年2月9日

出生地
武蔵児玉郡児玉(埼玉県)

学歴〔年〕
東京法学院(現・中央大学)〔明治24年〕卒

経歴
上京して慶応義塾に学び、のち東京法学院に入り、明治24年卒業して父の業を助ける傍ら、田桑会社を興した。30年日本鉄道会社取締役、31年理事委員となり東北本線高崎線常磐線などの鉄道路線の拡張に尽くす。39年副社長となり国有鉄道への移管手続きに当たる。のち東京瓦斯に転じ常務となり、43年副社長、大正3年社長に就任。傍ら朝鮮瓦斯・日本製粉・東京モスリン・久米同族・帝国火薬工業・平和海上火災保険・北海道瓦斯・国際信託・三河鉄道・東京回漕などの社長・取締役・監査役を兼ねた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「久米良作」の解説

久米良作 くめ-りょうさく

1868-1934 明治-昭和時代前期の実業家。
慶応4年7月20日生まれ。明治31年日本鉄道会社理事委員となり,東北本線,高崎線,常磐線などの鉄道線路の拡張につくす。39年副社長となり,国有鉄道への移管手続きにあたる。のち東京瓦斯(ガス)社長。昭和9年2月9日死去。67歳。武蔵(むさし)児玉郡(埼玉県)出身。東京法学院(現中央大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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