埼玉県中央部から群馬県南西部を走る東日本旅客鉄道(JR東日本)の線路名称。大宮―熊谷(くまがや)―高崎間74.7キロメートル。全線複線、直流電化。関東平野を中山道(なかせんどう)に沿って北西―南東方向に貫く幹線鉄道である。1883~1884年(明治16~17)に日本鉄道の最初の路線として開業し、1906年(明治39)国有化された。第二次世界大戦後は沿線の都市化が著しく、1952年(昭和27)に電化されて、通勤路線として列車本数も多い。1987年、日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化に伴い、JR東日本に所属。2001年(平成13)の湘南(しょうなん)新宿ラインの運行開始とともに、一部列車は池袋、新宿、渋谷を経由して東海道線と直通運転を開始した。また2015年の上野東京ライン開業により、上野止まりであった列車の多くが東海道本線と直通運転を行うようになった。
[青木栄一・青木 亮 2016年3月18日]
東北本線大宮駅を起点とし,熊谷を経て高崎駅に至る74.7kmのJR東日本の営業線。東京~高崎間の鉄道は明治初期に政府が東京と京都,大阪を結ぶ中山道幹線の一部として計画したが,財政上の理由から中止された。しかし民間で建設の気運が高まり日本鉄道会社がこれを建設した。同社は東京~高崎間および大宮~青森間等の建設に着手,1883年7月上野~熊谷間が開通し,翌年5月には高崎まで開通した。1906年鉄道国有法により国に移管後,直江津,長野側から開通した信越本線と接続,また上越線の開通に伴って新潟への短絡ルートも形成され,上信越線とともに関東地区と日本海側を結ぶ重要な幹線網を形成した。近年,高崎線沿線は東京地区のベッドタウン化が著しく,大都市周辺の通勤・通学線区としても重要である。
執筆者:村山 繁樹
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…華士族の財産(金禄公債など)を鉄道に投資することにより,彼らの物質的地位の安定,ならびに沿線の産業開発をはかることを目的に,岩倉具視らが中心となって,1881年に設立された。当初は全国的な規模での鉄道建設を計画したが,実際に建設したのは現在のJRの高崎線(1884年に上野~高崎間が全通),東北本線(1891年に上野~青森間が全通),常磐線の大部分(1898年に上野~岩沼間が全通)などであった。これらの建設にあたっては,政府は国有地の無償貸下げ,8%の配当保証,用地の国税免除,工部省鉄道局による工事の施行や用員の訓練・補充など,手厚い保護・助成を与えた。…
※「高崎線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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