朝日日本歴史人物事典 「九条道教」の解説
九条道教
生年:正和4(1315)
鎌倉末・南北朝期の摂家貴族。父は摂政左大臣師教。正中2(1325)年非参議。嘉暦2(1327)年兄房実の死により九条家を継承し,康永1/興国3(1342)年関白氏長者となる。道教の生きた時代は南北朝の内乱期に当たり,建武3/延元1(1336)年入京間もない足利尊氏より,家領の所有を認められていることが示すように,北朝方の公家としての立場をとっていた。貞和2/正平1(1346)年出家,法名円恵。没後,三縁院殿と称される。<参考文献>『図書寮叢刊 九条家文書』1巻
(小森正明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報