乳児ボツリヌス症(読み)にゅうじぼつりぬすしょう(英語表記)Infant Botulism

知恵蔵mini「乳児ボツリヌス症」の解説

乳児ボツリヌス症

ボツリヌス菌芽胞(がほう。耐久性の高い胞子)を経口摂取したことが原因で発症する、生後1歳未満の乳児に特有の疾病。腸管内でボツリヌス菌が発芽・増殖し、産生された毒素により便秘全身の筋力低下、ほ乳力の低下、呼吸不全といった症状が引き起こされる。重症化すると死に至る場合もある。ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、家庭で完全に殺菌するのは困難であるため、予防には芽胞が含まれている可能性のあるハチミツ、コーンシロップ野菜ジュースなどの食品を避けることが重要とされる。国内では統計が残る1986年以降、30例以上の発症例が報告されており、2017年に東京都で全国初の死亡例が確認されている。

(2017-4-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉「乳児ボツリヌス症」の解説

にゅうじ‐ボツリヌスしょう〔‐シヤウ〕【乳児ボツリヌス症】

生後1年未満の乳児に見られるボツリヌス症。食品とともに芽胞の状態のボツリヌス菌を経口摂取し、腸管内で増殖して外毒素を産生することで発症する。便秘が数日間続いたのち、筋肉弛緩にともなう脱力、哺乳する力の低下、泣き声が小さくなるなどの症状が見られる。重症化すると呼吸不全などを引き起こす。腸管定着ボツリヌス症。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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