日本歴史地名大系 「予岳寺」の解説 予岳寺よがくじ 高知県:香美郡土佐山田町楠目村予岳寺[現在地名]土佐山田町楠目 予岳予岳山南麓の旭(あさひ)ヶ丘(おか)にある。万松山と号し、曹洞宗。本尊は薬師如来であるが、もとは釈迦如来。「土佐州郡志」「南路志」などによれば、長禄元年(一四五七)雪心真照が土佐巡錫の折、楠目(くずめ)城主山田元道(法名予岳常悦居士)の帰依を受けて現予岳寺南東の寺地(てらち)付近に創建し、以後山田氏累代の菩提寺となった。土佐国最初の禅寺という。周防国泰雲(たいうん)寺(現山口市)の中興覚隠には一〇人の法嗣があり十哲とよばれたが雪心はその一人で、十哲は諸国に宗風を拡張したといわれる。「南路志」によれば文正元年(一四六六)には七堂伽藍、塔頭一二坊が成就するが、山田氏滅亡後はしだいに衰退、長宗我部元親のとき、それまでの泰雲寺末から、当時岡豊(おこう)城下(現南国市)にあった瑞応(ずいおう)寺末となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by