精選版 日本国語大辞典 「事上磨練」の意味・読み・例文・類語 じじょう‐まれんジジャウ‥【事上磨練】 〘 名詞 〙 王陽明が学問修行に際して説いたことばで、観念の中ではなく、実際の行動の中で知識を磨き、精神を練ること。〔伝習録‐下〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「事上磨練」の意味・わかりやすい解説 事上磨練 (じじょうまれん)shì shàng mó liàn 中国,明代の思想家,王守仁(陽明)の実践論。強固な実践主体を確立するために具体的な実践の場で自己練磨すること。実践倫理を標榜する思想家はだれもが主張することであるが,王陽明がとりわけ,朱子学の実践論が知識の域にとどまるおそれの濃厚なことを配慮して,反措定としてのべた。主体が客体との緊張関係のもとに客体の本質を体認理解し,それとの正しい主客関係を樹立することをめざしたものである。単なるやみくもな実践強調ではない。→格物致知 →陽明学執筆者:吉田 公平 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by