二十(読み)ハタ

デジタル大辞泉 「二十」の意味・読み・例文・類語

はた【二十】

にじゅう。現代では、ふつう「ち」を伴って「はたち」の形で用いられるほか、「はたとせ」「はたえ」のように用いられる。
およびかがめて、とを、―、三十みそ四十よそなど数ふるさま」〈空蝉

はた‐ち【二十/二歳/×廿】

20歳。「―を迎える」
20。
比叡の山を―ばかり重ねあげたらむほどして」〈伊勢・九〉

ふたそ‐じ〔‐ぢ〕【二十/二十路】

二十にじゅう。また、二十年二十歳。→十路

に‐じゅう〔‐ジフ〕【二十/×廿】

10の2倍の数。
20歳。はたち。

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精選版 日本国語大辞典 「二十」の意味・読み・例文・類語

はた【二十・廿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 数の二〇。主に、名詞助数詞とともに用いられる。「十重二十重(とえはたえ)」→はたち(二十)
    1. [初出の実例]「すべて千うたはたまき、なづけてこきんわかしふといふ」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)
  3. 物の数を、順に唱えながら数えるときの二〇。
    1. [初出の実例]「指(および)をかがめて、十(とを)、はた、みそ、よそ、など数(かざ)ふるさま」(出典源氏物語(1001‐14頃)空蝉)

はた‐ち【二十・廿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ち」は接尾語 )
  2. 一〇の二倍の数。はた。にじゅう。
    1. [初出の実例]「仍て良馬一匹、鉄(ねりかね)二十鋌(ハタチ)を賜ふ」(出典:日本書紀(720)皇極元年四月(岩崎本訓))
  3. ( 二十歳 ) 二〇歳。
    1. [初出の実例]「得ならぬ二十の若人達の御中にて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)

に‐じゅう‥ジフ【二十】

  1. 〘 名詞 〙 一〇の二倍の数。また、年齢の二〇歳をいう。
    1. [初出の実例]「めでたき紙二十をつつみて賜はせたり」(出典:枕草子(10C終)二七七)
    2. 「めし具したる侍ども、皆廿より内のわか者どもなり」(出典:平家物語(13C前)一)
    3. [その他の文献]〔周礼‐地官・媒氏〕

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