翻訳|double star
天球上で2個の星が互いに接近して並び,肉眼または望遠鏡で星対として見えるものをいう。最近では干渉計の技術が進歩し,大気のゆらぎにじゃまされて従来は1個の星にしか見えなかったきわめて接近した星対も分離できるようになった。
二重星は2種類に分けられる。一つは,空間的に互いの距離は大きく離れているのに,地球からの視線方向が偶然にもほぼ同じために星対をなして見えるもので,見かけの二重星,または光学的二重星という。もう一つは,実際に空間的に接近していて,互いに万有引力を及ぼし合い,共通重心のまわりを公転しているもので実視連星という。
18世紀末に,W.ハーシェルによって最初の二重星のカタログが作製されて以後,数多くの観測がなされ,現在では数万個の二重星が知られている。これらの大部分は実視連星だと考えられているが,公転軌道や周期のはっきりしているものは数百個にすぎない。
→重星 →連星
執筆者:岡崎 彰
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
(土佐誠 東北大学教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…天球上で二つ以上の恒星が互いに接近して見える場合をいう。二つの恒星の場合を二重星,3個,4個と数が増えると,三重星,四重星といい,一般的には多重星という。北斗七星の柄の先から2番目の星は2等星の明るさのおおぐま座ζ星(ミザル)であるが,目をこらして見ると光度5等の星(アルコア)が密接(角度で12分)してついている。…
※「二重星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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