五体清文鑑(読み)ごたいしんぶんかん(その他表記)Wǔ tǐ qīng wén jiàn

改訂新版 世界大百科事典 「五体清文鑑」の意味・わかりやすい解説

五体清文鑑 (ごたいしんぶんかん)
Wǔ tǐ qīng wén jiàn

中国清朝編纂された満州モンゴル・漢・チベットウイグルの5族の言語の対照語辞典。《清文鑑》ともいう。乾隆帝勅命により1787-94年(乾隆52-59)ころに成り,全36巻。収録語数は各約2万語。毎ページに各4語ずつを載せるが,第1段に満州語,第2段にチベット語,第3段にモンゴル語,第4段にウイグル語,最下段の第5段に漢語を配し,チベット語とウイグル語にはその語の発音満州字で書き加えている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「五体清文鑑」の意味・わかりやすい解説

五体清文鑑
ごたいしんぶんかん

中国、清(しん)朝で編纂(へんさん)された満州、漢、モンゴル、チベット、ウイグルの5族の言語の対照辞典。乾隆帝(けんりゅうてい)の命により18世紀後半に成ったもので、全36巻。収録語数は各2万余語。ページごとに各4語ずつを載せ、第1段に満州語、第2段にチベット語、第3段にモンゴル語、第4段にウイグル語、第5段に漢語を配し、さらにチベット語とウイグル語にはその発音を満州字で書き加えている。

若松 寛]

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旺文社世界史事典 三訂版 「五体清文鑑」の解説

五体清文鑑
ごたいしんぶんかん

清代に編纂 (へんさん) された満州語の辞典
満漢語辞典を清文鑑というが,その最大の満・漢・蒙(モンゴル)・蔵(チベット)・回(ウイグル)の5語を対照した辞典の名称。乾隆 (けんりゆう) 帝の勅命で作られ,清朝の5族支配を象徴した。

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