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満州語 まんしゅうご Manchu language

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

満州語
まんしゅうご
Manchu language

中国の清朝を建てた満州族の言語。ツングース語のなかで文献をもつ唯一の言語。満州族は,中国を支配しながらも,言語的には漢語化されて満州語を忘れていった。満州族は中国の東北地方を中心に住むが,ほとんどすべて中国語を用いている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

満州語

モンゴル語やトルコ語と同じくアルタイ語系の言語。16世紀末にモンゴル文字を改良してできた文字が使われる。中国東北部の満州族などが使い、清朝時代の公用語だった。現在はユネスコ(国連教育科学文化機関)から「消滅の危機にある言語」に指定されている。

(2013-12-09 朝日新聞 夕刊 2総合)

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デジタル大辞泉の解説

まんしゅう‐ご〔マンシウ‐〕【満州語】

満州族の言語。ツングース語に属し、豊富な文献をもつ。中国東北部の一部と中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区の一部とで話されている。

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百科事典マイペディアの解説

満州語【まんしゅうご】

清朝を建てた満州族の言語。ツングース諸語の一つ。17世紀初めからモンゴル文字による表記が行われたが,まもなく改良した満州文字が作られ多くの文献を残した。未解読の女真語を除けばツングース諸語の中でかつて文献を有した唯一の言語。
→関連項目ホジェン(赫哲)族

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世界大百科事典 第2版の解説

まんしゅうご【満州語 Manchu】

中国東北部(満州)に興り,17世紀初め清を建国した満州族の言語。ツングース諸語の一つ。満州語は,満州におこなわれたが,都を瀋陽から北京に移してからは,満州語を話す満州族は中国本土に広くひろがった。しかし,中国を軍事的・政治的には征服した満州族も,文化的には征服され,言語も中国語を使うようになって満州語は衰え,今日,東北部では黒竜江省の数部落くらいでしか使われなくなった。ところが,遠く清の西辺の防備のため,1764年から65年(乾隆29‐30)にかけて満州から新疆へ移住したシベ(錫伯)族(シボ族ともいう)の兵士と家族の子孫が,今日も新疆ウイグル自治区のチャプチャルシベ(察布査爾錫伯)自治県などで満州語を話している。

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大辞林 第三版の解説

まんしゅうご【満州語】

アルタイ諸語ツングース系に属する言語。満州族の用いる言語であるが、現在は中国語の使用者が多く、満州語の話し手の数は僅少。文字は縦書きの満州文字を使用。

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世界の主要言語がわかる事典の解説

まんしゅうご【満州語】

中国の清を建国した満州族の言語。ツングース諸語に属する。中国には現在も1000万人近い満州族(満族)がいるが、満州語は新疆ウイグル自治区の一部で2万人程度に使われているにすぎない。母音調和や膠着語など、他のツングース諸語と共通する言語的特徴をもつ一方、語彙(ごい)にはモンゴル語中国語からの借用語が多い。モンゴル文字を改良した満州文字が清代につくられ、当時の膨大な満州語の文献が残されている。◇英語でManchu。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

満州語
まんしゅうご
Manchu

(しん)国を建てた満洲族(満州族)の言語。漢民族の漢語(中国語)とは別の言語である。しかし満洲族は、文化的には漢民族に同化し、満州語を使うことをやめ、中国語を使うようになり、今日満州語は中国東北部でも北のごく小部分でしか話されなくなった。錫伯(シベ)族(人口1990年17万2900人)もかつて東北部で満州語を使っていたが、その後中国語を話すようになった。しかし、清代に国境地域の警備のため、東北部から新疆(しんきょう/シンチヤン)へ移住した一部の錫伯族の人々の子孫が新疆ウイグル自治区の察布査爾(チャプチャル)錫伯自治県などにおり、いまも満州語を話し、新聞もある。その満州語を錫伯語という。したがって満州語は、死滅してしまった言語なのではない。満州語は広義のツングース語の一方言であり、満州語の言語構造はだいたいにおいてツングース語の他方言のそれと等しい。しかし、音韻、文法、語彙(ごい)の全般に他方言と著しく異なる点もある。また、蒙古(もうこ)語、中国語から多くの借用語が入っている。満州語を書き表すのに、満洲族は1599年清の太祖の創案で蒙古字を用いることになり、これを無圏点満州字とよぶが、1632年、それに丸や点を加えて改良した満州字が達海(ダハイ)によってつくられ、前者と区別して有圏点満州字とよぶ。初期の清朝の記録である「満文老(ろうとう)」のさらに原文書である「旧満州」は、その古い部分は無圏点字で、新しい部分は有圏点字で書かれている。有圏点字による満州語文献は種々豊富に残っており、清代の膨大な量の行政書類のほか、清朝の歴史を記した『満州実録』のような史書などもあり、一方「四書五経」あるいは『金瓶梅(きんぺいばい)』など、中国語からの多くの翻訳がある。日本には、すでに江戸時代に満州語の書物や文書が入っている。満州字で書いた「清書千字文(しんしょせんじもん)」が載る『千字文註(せんじもんちゅう)』という書物も入り、わが国で1715年(正徳5)に翻刻された。ロシアの使節レザノフが1804年(文化1)長崎へ持参した国書には、満州語で記されたものもあった。それを読解した人には高橋景保(かげやす)らがいて、満州語に関する著述もなされた。[池上二良]

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世界大百科事典内の満州語の言及

【言語政策】より

…もし放置しておくと,多数民族言語が少数民族言語を吸収してしまうおそれがある。例えば,アメリカにおけるアメリカ・インディアンの言語や日本におけるアイヌ語はいまや消滅の危機にさらされているし,かつて中国を256年にわたり支配した清王朝の言語である満州語も微少なまでに衰退してしまった。これは満州人が母語を中国語に取り替えたからで,その結果民族としても,いわば中国人に変身したことになる。…

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