五十嵐信平(読み)いがらし しんぺい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「五十嵐信平」の解説

五十嵐信平(初代) いがらし-しんぺい

?-? 江戸時代中期-後期陶工
摂津島上郡古曾部(こそべ)村(大阪府高槻(たかつき)市)の人。寛政3年(1791)ごろ同地の古陶を復活させ,古曾部の印をもちいた。文政年間(1818-30)に80歳で死去通称四郎兵衛。名は新平ともかく。古曾部焼小堀遠州の「遠州七窯(なながま)」のひとつとされ,明治末までつづいた。

五十嵐信平(3代) いがらし-しんぺい

1833-1882 幕末-明治時代の陶芸家。
天保(てんぽう)4年生まれ。2代の子。家業をつぎ,古曾部焼を製作した。先代とことなり,釉薬(ゆうやく)をかえ,中国の辰砂風の小器など,各地陶磁器を模した種々の製品をつくりだした。明治15年10月死去。50歳。

五十嵐信平(2代) いがらし-しんぺい

1791-1851 江戸時代後期の陶工。
寛政3年生まれ。初代五十嵐信平の子。父が再興した古曾部(こそべ)焼をつぐ。各地の陶法による作品も製作した。嘉永4年死去。61歳。摂津古曾部(大阪府)出身。名は新平ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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