五智如来(読み)ごちにょらい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五智如来
ごちにょらい

五仏ともいい,その構成にはおよそ2種ある。金剛界五仏は大日,阿 閦,宝生阿弥陀,不空成就の五如来,胎蔵界五仏は,大日,宝幢,開敷華王,無量寿,天鼓雷音の五如来である。五智如来5体のそろった古い遺品は少いが,京都安祥寺には9世紀のものが伝わる。五智如来像は塔内に安置される場合も多く,高野山金剛三昧院の像は鎌倉時代作例である。

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大辞林 第三版の解説

ごちにょらい【五智如来】

密教の五智をそれぞれそなえた如来。大日(法界体性智ほつかいたいしようち)・阿閦あしゆく(大円鏡智)・宝生ほうしよう(平等性智)・阿弥陀(妙観察智)・不空成就(成所作智じようしよさち)の五如来。五智五仏。 → 五智

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世界大百科事典内の五智如来の言及

【大日】より

…すなわち金剛峯寺西塔,大津石山寺,奈良の唐招提寺,円成(えんじよう)寺(運慶作)などが著名であり,胎蔵大日としては滋賀県高月町の向源寺,京都広隆寺などの像がある。さらに京都安祥寺や吉野大日寺には金剛界の五仏,すなわち五智如来を一組のものとして安置する。両界曼荼羅中の大日如来を別にすれば,大日如来を描いた絵画作品としては,文献上たとえば《神護寺略記》天長4年(827)に大日一印曼荼羅一鋪を図絵した記事があるものの,現存遺品では平安時代にさかのぼる根津美術館本のほかは,鎌倉時代以降の作品である。…

※「五智如来」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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