井上三郎(読み)イノウエ サブロウ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「井上三郎」の解説

井上 三郎
イノウエ サブロウ


肩書
貴院議員(侯爵)

生年月日
明治20年2月6日

出生地
東京

出身地
山口県

学歴
陸士(第18期)〔明治38年〕卒 陸大〔大正5年〕卒

経歴
陸軍大将・桂太郎実子で、侯爵井上勝之助養子。陸軍省軍務局付となり、軍事課員として大蔵省に派遣される。明治39年陸軍砲兵少尉、のち近衛野砲連隊付となり、大正9年欧米に留学。帰国後、砲兵少佐として近衛砲兵連隊大隊長、15年参謀本部員、昭和4年陸軍科学研究所員となり侯爵を継いだ。6年整備局動員課長、8年技術本部部長、9年少将に進級し予備役。昭和4〜22年貴院議員。宮廷グループ一員として近衛文麿、木戸幸一らと親交があった。

没年月日
昭和34年6月4日

家族
実父=桂 太郎(陸軍大将・首相) 養父=井上 勝之助(侯爵) 長男=井上 光貞(歴史家)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「井上三郎」の解説

井上 三郎
イノウエ サブロウ

大正・昭和期の陸軍少将 貴院議員(侯爵)。



生年
明治20(1887)年2月6日

没年
昭和34(1959)年6月4日

出生地
東京

出身地
山口県

学歴〔年〕
陸士(第18期)〔明治38年〕卒,陸大〔大正5年〕卒

経歴
陸軍大将・桂太郎の実子で、侯爵井上勝之助の養子。陸軍省軍務局付となり、軍事課員として大蔵省に派遣される。明治39年陸軍砲兵少尉、のち近衛野砲連隊付となり、大正9年欧米に留学。帰国後、砲兵少佐として近衛砲兵連隊大隊長、15年参謀本部員、昭和4年陸軍科学研究所員となり侯爵を継いだ。6年整備局動員課長、8年技術本部部長、9年少将に進級し予備役。昭和4〜22年貴院議員。宮廷グループの一員として近衛文麿、木戸幸一らと親交があった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上三郎」の解説

井上三郎 いのうえ-さぶろう

1887-1959 明治-昭和時代前期の軍人,政治家
明治20年2月6日生まれ。桂太郎の3男。井上勝之助の養子。井上光貞(みつさだ)の父。大正6年陸軍省軍務局にはいり,9年欧米に留学。昭和4年養父の侯爵をつぎ,21年まで貴族院議員。この間9年に陸軍少将にすすんだ。昭和34年6月4日死去。72歳。山口県出身。陸軍大学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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