井本稔(読み)イモト ミノル

20世紀日本人名事典 「井本稔」の解説

井本 稔
イモト ミノル

昭和期の高分子化学研究者 大阪市立大学名誉教授



生年
明治41(1908)年7月11日

没年
平成11(1999)年1月15日

出生地
京都府福知山市

出身地
京都府京北町

学歴〔年〕
大阪帝大工学部応用化学科〔昭和7年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔昭和16年〕

主な受賞名〔年〕
日本化学会賞(第4回 昭26年度)〔昭和27年〕「有機高分子化合物の研究」,日本ゴム協会優秀報文賞(第3回)〔昭和31年〕「ゴムの素練り機構に関する研究(第1報〜第2報)」,日本ゴム協会優秀報文賞(第11回)〔昭和39年〕「天然ゴム―SBR混合について(第1報〜第8報)」,日本ゴム協会優秀報文賞(第13回)〔昭和41年〕,「ゴム熱可塑性樹脂のブレンドに関する研究(第1報〜第9報)」,日本化学会化学技術賞(第18回 昭44年度)〔昭和45年〕「キシレン樹脂の製造とその加工技術の確立」,日本ゴム協会優秀報文賞(第17回)〔昭和45年〕「ゴムの物性と橋かけ結合様式に関する研究(第1報〜第4報)」,高分子科学功績賞(昭51年度)「ビニル重合ならびに付加縮合反応による高分子合成に関する研究」,勲三等旭日中綬章〔昭和55年〕

経歴
日本香料薬品を経て、昭和16年大阪帝大工学部助教授となり、24年大阪市立大学教授、36年工学部長を歴任。退官後、46〜54年関西大学教授、日本化学会会長などを務めた。著書に「日本の化学―100年の歩み」、共著に「私たち有機化学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井本稔」の解説

井本稔 いもと-みのる

1908-1999 昭和時代の化学者。
明治41年7月11日生まれ。昭和24年大阪市立大教授。25年阪大教授を併任,46年関西大教授。合成繊維,合成ゴム,キシレン樹脂などの基礎研究おこない,新誘導体を多数合成した。昭和27年日本化学会賞。平成11年1月15日死去。90歳。京都出身。大阪帝大卒。著作に「ナイロン発見」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「井本稔」の解説

井本 稔 (いもと みのる)

生年月日:1908年7月11日
昭和時代の化学者。大阪市立大学教授;日本化学会会長
1999年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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