京漢鉄道(読み)けいかんてつどう

山川 世界史小辞典 改訂新版 「京漢鉄道」の解説

京漢鉄道(けいかんてつどう)

北京漢口間の鉄道。1889年湖広総督張之洞(ちょうしどう)建議によって盧漢(ろかん)(盧溝橋‐漢口)鉄道の敷設が決定された。96年盛宣懐(せいせんかい)が督弁大臣に就任して建設に着手したが,資金不足のため失敗。97年フランス,ロシア資本によるベルギー・シンディケートからの借款契約が成立し,1900年に着工,05年に開通した。鉄道の管理経営権はシンディケートに属したが,09年借款の償還によって完全な国有鉄道となった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の京漢鉄道の言及

【京漢鉄道ストライキ】より

…二・七事件としても知られる。1923年2月1日,当時中国最大の鉄道だった京漢鉄道(北京~漢口間)の労働者が総工会結成の大会を鄭州で挙行した。同鉄道を支配する直隷軍閥の呉佩孚(ごはいふ)はこの大会を武力で解散させ,2月4日以来全線で抗議のストライキに突入したのに対し,2月7日,軍隊を出動させて大弾圧を加えた。…

※「京漢鉄道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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