人台(読み)ジンダイ

精選版 日本国語大辞典 「人台」の意味・読み・例文・類語

じん‐だい【人台】

  1. 〘 名詞 〙 衣服の試着や陳列、また、デザイン製作、立体裁断などに用いる、人体の形をした模型。
    1. [初出の実例]「しばらくして僕は張りぼての人台のようにかさばった父の胸から躯をはなした」(出典:死者の遺したもの(1970)〈李恢成〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人台」の意味・わかりやすい解説

人台
じんだい

生きた人間の代りに衣服の型づけに用いる人体の模型。スタン (ボディスタンドの略語) ともいう。用途,性質上次の3種に大別される。 (1) オートクチュールなどの注文服用に,マヌカン顧客など特定の個人の身体に合せてつくられるもの。 (2) 裁断,縫製をする際に,人体特有の,万人共通の曲面立体が必要な場合に用いられる作業用人台。 (3) 不特定多数の消費者を対象とする既製服の生産の際に,型紙作り,補正検品展示などに一貫して使われる産業用人台。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android