人心地(読み)ヒトゴコチ

デジタル大辞泉 「人心地」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ごこち【人心地】

生きた心地。また、ほっと、くつろいだ感じ。「恐ろしくて人心地もなかった」
人間としての平常感覚意識。ひとごころ。
少し―もせば院に参らせむと」〈宇津保・国譲下〉
[類語]正体正気意識人心安堵

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精選版 日本国語大辞典 「人心地」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ごこち【人心地】

  1. 〘 名詞 〙気持が混乱したり困惑したりした状態に対し)平常の意識。生きた心地。正気(しょうき)。ひとごころ。
    1. [初出の実例]「すこし人心ちもせば、院にまゐらせんと思ふ物を」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

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