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人類の共同遺産(読み)じんるいのきょうどういさん

百科事典マイペディアの解説

人類の共同遺産【じんるいのきょうどういさん】

特定の空間やその資源については,その所有権は国際社会全体に帰属し,人類全体のために利用され管理されるべきものである,という概念。英語でcommon heritage of mankind。このような人類の共同遺産を利用する権利を〈第三世代の人権〉ととらえる立場もある。月などの天体をはじめ,深海底や南極などで先進国による探査・調査が進められているが,こうした領域の資源の利用からは発展途上国が排除されるおそれがある。またこれらの領域での資源の開発競争が地球環境全体にも悪影響を及ぼしかねないことから,〈人類の共同の遺産〉という考え方が生まれた。具体的には1979年の〈月協定〉における月などの天体とその資源について,また1982年の国連海洋法条約における深海底とその資源についてこの原則が適用されたが,資源や空間の管理方法などについては意見の食い違いも大きく,課題を残している。→世界遺産条約発展の権利

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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