仁井村
にいむら
[現在地名]北淡町仁井
長畠村の南の山間にある。東浦と西浦の分水嶺にあたり、淡路の屋根ともいわれる。東浦と西浦を結ぶ道が東西に横断し、東方・西方とも急坂となっている。この道に北は小田村を経て岩屋(現淡路町)、南は久野々村を経て斗ノ内村へ至る道が交差する。高地にあることから溜池が大小約四〇ヵ所ある。永正一六年(一五一九)八月三日、あわちや兵衛大夫満近から曾禰又三郎に売却された淡路国「つくへ七村」の伊勢道者株のなかに、「にいのさと 一ゑん」とみえる(「道者売券」来田文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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