仁政(読み)ジンセイ

デジタル大辞泉 「仁政」の意味・読み・例文・類語

じん‐せい【仁政】

恵み深い、思いやりのある政治。「仁政を施す」
[類語]善政徳政民政

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精選版 日本国語大辞典 「仁政」の意味・読み・例文・類語

じん‐せい【仁政】

  1. 〘 名詞 〙 恵み深く、思いやりのある政治。
    1. [初出の実例]「百姓逃散時〈略〉称留妻子取資財所行之企甚背仁政」(出典御成敗式目(1232)四二条)
    2. 「国家のためにつゐえならず、百姓のいたみうれへにならざるをこそ、仁政(ジンセイ)ともいふべきを」(出典:仮名草子浮世物語(1665頃)三)
    3. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王〕

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普及版 字通 「仁政」の読み・字形・画数・意味

【仁政】じんせい

仁徳の政治。〔孟子、公孫丑上〕今の時に當り、乘の國、仁を行はば、民の之れをぶこと、ほ倒懸(逆吊り)を解くがごとくならん。

字通「仁」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の仁政の言及

【仁】より

…孔子は個人のあり方にかかわって仁を説くが,孟子は社会的妥当性を意味する〈〉に仁と対等の価値を与え,〈仁義の道〉を説き,〈人に忍びざるの心〉にもとづく〈人に忍びざるの政〉の実現を目ざすのが真の〈王者〉の任務であると主張するにいたった。この〈仁政〉の主張は〈人間らしさ〉のあらわれである仁は個人の努力,あり方のみで具現されるものではなく,政治等の社会的諸力に裏打ちされてより高度に達成されるとの認識を背後にもっている。 その後宋代になると,仁説は独自の哲学的展開をとげ,周敦頤(しゆうとんい)(濂渓)は宇宙論的に仁を解釈して,人類の最高規範とし,程顥(ていこう)(明道)は仁を人のうちにある〈天の元(げん)〉ととらえ,この〈元〉の生々流行を仁の本質とした。…

※「仁政」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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