北インド出身の仏教僧。サンスクリット名ブッダバドラBuddhabhadraの音写。また仏陀跋陀羅(ぶっだばっだら)、仏度跋陀羅(ぶっどばっだら)、仏大跋駄(ぶっだいばっだ)、意訳して覚賢(かくけん)、仏賢(ぶっけん)ともいう。出家後、広く群経を学び、戒律も厳格に守り、禅定(ぜんじょう)にも熱心で、神異を現した。のち罽賓(けいひん)(カシミール)に遊び仏大先(ぶっだいせん)に禅法を受けた。そこで、中国からきていた智厳(ちごん)の要請により南方海路を経て中国へ渡った。406年(弘始8)長安に至り、当時長安にいた鳩摩羅什(くまらじゅう)と親交を結び、ともに法相(ほっそう)を論じたが、性格があわず誤解された。そこで南方の廬山(ろざん)へ行き、慧遠(えおん)に敬重され、『達磨多羅禅経(だるまたらぜんきょう)』を中国語訳して座禅の普及に努めた。廬山十八賢の一に数えられ、仏陀禅師(ぶっだぜんじ)、天竺(てんじく)禅師ともよばれた。『摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)』『華厳経(けごんきょう)』『観仏三昧海経(かんぶつざんまいかいきょう)』など13部125巻を翻訳した。
[丘山 新 2016年12月12日]
…漢訳3種およびチベット訳が現存し,サンスクリット本は〈十地品〉と〈入法界品〉の章のみがそれぞれ独立の経典として現存する。漢訳は仏駄跋陀羅(ぶつだばだら)Buddhabhadra訳60巻(418‐420),実叉難陀(じつしやなんだ)Śikṣānanda訳80巻(695‐699),般若(はんにや)Prājñā訳40巻(795‐798)で,同名のため,巻数によって《六十華厳》《八十華厳》《四十華厳》と呼んで区別する。ただし,《四十華厳》は〈入法界品〉のみに相当する部分訳である。…
※「仏駄跋陀羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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