廬山(読み)ロザン

  • Lú Shān
  • ろざん / ルーシャン
  • 廬山 Lú shān
  • 廬山 ろざん

デジタル大辞泉の解説

中国、江西省北部にある山。鄱陽(はよう)湖の北西岸にあり、北を揚子江が流れる。標高1543メートル。景勝地。晋の慧遠(えおん)白蓮社を結成した仏教霊山陶淵明の靖節(せいせつ)書院白楽天の詩で知られる香炉峰がある。1996年、世界遺産(文化遺産)に登録された。匡山(きょうざん)。匡廬ルーシャン

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百科事典マイペディアの解説

中国,江西省北部,九江市南方の名山で仏教の霊地。最高峰の漢陽峰は標高1474m。中国屈指の景勝地で,香炉,蓮花,双剣,天池,石耳,擲筆(てきひつ),鶴鳴などの諸峰があり林立する奇岩秀峰と山麓湖水が独特の景観を呈する。代に仙人が住んだという伝説がある。晋代には慧遠(えおん)が東林寺に住し,白蓮社を結成。また朱熹(朱子)の白鹿洞書院もある。一帯は国立公園とされ,1996年世界文化遺産に登録された。
→関連項目九江【は】陽湖

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世界大百科事典 第2版の解説

中国,江西省の北端,鄱陽湖(はようこ)と長江(揚子江)をつなぐ水路の西に,東西断層崖で画されて,平野中にそびえる山。主峰の漢陽峰は標高1474m。古い岩石が風化浸食され,山体は大きくないが谷が深く,随所瀑布が形成され,山上には奇岩秀峰が林立し,山麓の湖水とあいまって美しい景観を呈する。古くから江南名勝として名高い。また長江中流域の要衝である九江,湖口を山下にひかえ,軍事上の拠点としてもしばしば歴史に登場する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中国、江西省北端部の名山。殷(いん)、周のころ匡(きょう)姓を名のる7兄弟が廬(いおり)を結んで隠棲(いんせい)したことからこの名が出たといわれ、匡山(きょうざん)ともいう。鄱陽(はよう)湖の出口に、長江(ちょうこう/チャンチヤン)(揚子江(ようすこう))江岸を見下ろしてそびえ立つ。北東―南西の走向を示す古い変成岩よりなる山塊で、幕阜(ばくふ)山脈の余脈の東端にあたり、長さ25キロメートル、幅約10キロメートル。最高点は漢陽峰の1474メートル。成因は断層運動による隆起作用で生じたもので、四周は崖(がけ)をなし、多くの滝があるが、山上は傾斜が緩く、谷も下部では険しい峡谷をなすのに上部では広く緩やかになっている。主要な山峰には漢陽峰、香炉(こうろ)峰、五老峰などがある。気候上の特色は年降水量1833ミリメートルと雨が多く、また霧が多いことで、夏にはしばしば雷雨が発生する。そのためしばしば雲海の上に山々がそびえ立つ光景が見られる。雨が多いので植物はよく繁茂し、種類も1700余種に達し、自然の植物園を形成している。このように絶好の名勝地であるため、古来詩人の来遊も多かったが、アヘン戦争以後、牯嶺(これい/クーリン)地区は長江沿岸の欧米人の避暑地となり、また国民党要人の別荘も多かった。

 解放後は労働者の療養および保養の場所として開放され、牯嶺地区を中心に図書館、映画館、療養院、博物館、動物園などが開設され、山上まで自動車道路も建設された。解放前も国民党の重要会議が開かれたが、現在も山上で国や党の重要会議が開催される。

[河野通博]

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精選版 日本国語大辞典の解説

中国、江西省北部の名山。九江市の南にあり、北は揚子江、東は鄱陽(はよう)湖に臨む。諸峰が絶壁をなしてそびえ、周の匡俗が廬を結び仙人となって昇天したという伝説がある。晉の高僧慧遠の東林寺、陶潜の靖節書院、香炉峰の遺愛寺など名所旧跡が多かったが、多くは太平天国の乱で荒廃した。匡山、匡廬山とも。

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

北は長江,東は鄱陽 (はよう) 湖に臨む江西省北部の名山
南北に絶壁をなし,諸峰がそびえている。ここで4世紀末慧遠 (えおん) が白蓮社を結成し,北の長安に対して南の仏教の中心となった。以来,高僧文人墨客が訪れ,朱熹 (しゆき) の白鹿洞書院,陶淵明 (とうえんめい) の靖節書院,白居易の詩に名高い香炉峰の遺愛寺などの名所旧跡が多い。1959年7月から8月にかけて廬山会議が開かれて,毛沢東の絶対化がはかられた。

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