仕舞いを付ける(読み)シマイヲツケル

デジタル大辞泉 「仕舞いを付ける」の意味・読み・例文・類語

仕舞しまいを・ける

始末をつける。片をつける。
江戸遊里で、前もって揚げ代を払い、その遊女を買い切る約束をする。
十日ほども前から―・けずば、いつでもさしだらう」〈洒・甲駅新話

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仕舞いを付ける」の意味・読み・例文・類語

しまい【仕舞】 を 付(つ)ける

  1. 決着をつける。片をつける。
    1. [初出の実例]「あとでの算用は親御へ渡して、其の子は何もしらぬ分、よく仕舞をつけたものなり」(出典:浮世草子・棠大門屋敷(1705)一)
  2. 江戸の遊里で、前もって揚げ代を払って、その遊女を揚げる約束をする。また、紋日などの特別の費用負担を約束する。
    1. [初出の実例]「十日ほども前から仕廻(シメヘ)を付けずばいつでも、さしだろう」(出典洒落本・甲駅新話(1775))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android