令長(読み)れいちょう

精選版 日本国語大辞典 「令長」の意味・読み・例文・類語

れい‐ちょう‥チャウ【令長】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 長官。おさ。特に、祭事を主宰する人。
    1. [初出の実例]「孔子大廟に入りてまつりごとにしたがふとき、毎時彼令長にとはずと云事なし」(出典:十訓抄(1252)一)
    2. [その他の文献]〔論語義疏‐八佾〕
  3. 中国で、漢の時代、県の長官。万戸以上を令とし、以下を長とした。〔漢書‐百官公卿表上〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「令長」の意味・わかりやすい解説

令長
れいちょう
ling-chang

中国,漢代の県の長官。万戸以上の県の長官を令といい,秩禄は 1000~600石,万戸以下の県の長官を長といい,秩禄は 500~300石。属官は秩 400~200石を長史,100石以下を少史と呼んだ。一般には孝廉 (官吏の特別任用法) にあげられて郎官 (天子近侍する官) となり,次いで令長に任じられたが,郎官を経ない場合は守令守長と呼ばれた。中央の任命制で,前漢中頃から本籍地回避制度が生れた。

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