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仮想空間「セカンドライフ」 かそうくうかんせかんどらいふ

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知恵蔵2015の解説

仮想空間「セカンドライフ」

セカンドライフとは、米国のリンデンラボ社が提供するインターネット上の仮想空間で、2003年にサービスが開始されて以降、世界中で利用者が急増しており、07年7月から日本語版の試験サービスが始まった。同時にこの仮想空間に出店する企業も増加しており、同年7月末時点でセカンドライフで活動する日本企業・団体は85を数える。しかし、その一方で、使い勝手の悪さから、日本での利用者数の伸び悩みも指摘されている。 セカンドライフの世界は、多くの住人が居住する小規模な都市で構成されており、参加者は自分の分身(アバター)の形で好きな行動ができる。チャットによる交流だけでなく、買い物や冒険、ビジネスなど何でも可能で、まさに現実そのままの仮想空間生活が楽しめる。 参加者は欲しい物があれば自分でつくるか、他の参加者から購入する。アバターの洋服やアクセサリーなどのアイテムをつくって着用したり、販売することもできるし、土地を購入して建物を建てて生活したり、分譲することも可能。また、株式の発行(IPO)も可能で、公開企業も少なくない。参加者のアイデア次第で無限の創造と発展の可能性を秘めている。 また、セカンドライフ内での買い物や取引の決済には、サイト内通貨「リンデンドル」が使用される。このリンデンドルは現実の通貨(米ドル)と交換することもでき、06年にはセカンドライフ内の取引で100万ドルの資産を稼いだ中国人女性も現れ、話題を集めた。 ただし、セカンドライフという三次元の画像を表示するためには高性能グラフィック処理ができる高性能パソコンや高速大容量の通信環境が必要。また、日本語版が登場したものの、日本語での検索はまだできない。さらに、仮想通貨でありながら現実の通貨と交換が可能であるため、税法上の取り扱いや、為替管理上の問題、マネーロンダリングに悪用されかねない、などの懸念も指摘されている。

(森岡英樹 金融ジャーナリスト パラゲイト・コンサルタンツシニア・リサーチ・アソシエイツ / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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