仮製本(読み)カリセイホン(その他表記)paperback binding

デジタル大辞泉 「仮製本」の意味・読み・例文・類語

かり‐せいほん【仮製本】

製本方法の一。糸か針金でとじた中身表紙をつけて、一緒に化粧断ちして仕上げるもの。仮綴かりとじ。→本製本

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精選版 日本国語大辞典 「仮製本」の意味・読み・例文・類語

かり‐せいほん【仮製本】

  1. 〘 名詞 〙 製本の仕方一つ。本の中身を糸または、針金などでとじ、背の補強厚紙などを省いて表紙をくるみ、いっしょに裁断して仕上げた簡単な製本。くるみ、切りつけ、中とじなどの形式がある。仮とじ。仮製。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「仮製本」の解説

仮製本

本文用紙よりも厚く,曲げても折れない程度柔軟性のある紙を表紙に用いた製本様式.簡易製本ともいう.本製本(上製本)よりも簡単な製本で,以前は本製本をするまでの一時的製本ということで「仮」と名付けられていた.糸,針金あるいは接着剤で中身をとじ,表紙でくるんだ後に化粧裁ちされるので,ちりがないのが特徴である.文庫本教科書雑誌などはこの様式である.それに対し,本製本では中身を化粧裁ちした後で表紙が付けられるので,ちりがある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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