デジタル大辞泉 「伊」の意味・読み・例文・類語 い【伊】[漢字項目] [人名用漢字] [音]イ(呉)(漢)1 伊賀いが国。「伊州」2 イタリア。「日伊」[名のり]いさ・おさむ・これ・ただ・よし[難読]伊太利イタリア・伊達だて・木乃伊ミイラ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「伊」の読み・字形・画数・意味 伊人名用漢字 6画 [字音] イ[字訓] よる・これ・ふさぐ[説文解字] [甲骨文] [金文] [字形] 形声声符は尹(いん)。尹は神官が神杖をもつ形。その神杖によって神をよぶ意がある。〔説文〕八上に「殷の人阿衡(あかう)なり。天下を尹治するなり。人に從ひ、尹に從ふ」と字を会意とし、伊尹(いいん)の名とする。伊尹は箱舟で洪水を免れ、空桑の中から見出だされた聖者で、洪水説話にみえる神。卜辞に「尹」の名があり、「阿衡」にあたるものであろう。〔周礼、秋官、伊耆(いき)氏〕に「國の大祭祀に、其の杖咸(函)~を共(供)することを掌(つかさど)る」とあり、古い聖家族の伝統を伝えるものであろう。[訓義]1. よる、おす。2. 隹・唯・維と通じて、助詞「これ」に用いる。隹系統の字は鳥占(とりうら)によって神意を確かめる意がある。3. と通じて、ふさぐ意がある。4. 川の名、人の姓。[古辞書の訓]〔名義抄〕伊 コレ・ココニ・イマ・マコト・コトハ[語系]伊iei、唯・維jiui、隹tjiuiは同系の語。神意の示現を確かめる意がある。・・inも声近く、水を塞ぐ意。川の名、人の姓もこれと関係があろう。[熟語]伊鬱▶・伊耆▶・伊旧▶・伊闕▶・伊吾▶・伊始▶・伊誰▶・伊昔▶・伊曹▶・伊邑▶・伊優▶・伊洛▶・伊呂▶[下接語]軋伊・郁伊・鬱伊・吾伊 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報