伊予神社(読み)いよじんじや

日本歴史地名大系 「伊予神社」の解説

伊予神社
いよじんじや

[現在地名]松前町神崎

小斎院こざやにある。主祭神は彦狭島命、配神は大日本根子彦太瓊命(孝霊天皇)・皇后細姫命・愛比売命・伊予津彦命・伊予津姫命・速後上命。旧県社。

「延喜式」神名帳に伊予郡四座の一として記載された名神大社で、次のように神階を授けられている。天平神護二年(七六六)久米くめ郡伊予神従五位下、貞観四年(八六二)伊予村神従四位下、同八年伊予村神正四位下、同一二年伊予村神正四位上とある(続日本紀、三代実録)。天平神護二年の久米郡伊予神は伊予郡の誤記と思われる。

社家伝に「孝霊天皇第三皇子彦狭島命伊予皇子と称す、詔有りて伊予国に下し給ひ伊予郡神崎庄に御座す、後に霊宮と崇め奉る。

伊予神社
いよじんじや

[現在地名]伊予市上野

神戸郷かんべさとにある。祭神は月夜見命・愛比売命。旧村社。昔は社地が八町余にわたり、風致すぐれ河野家累代の尊崇も厚く、のち大洲藩主の祈願所として年々祭祀料が献上された。建造物には本殿・中殿・拝殿・神輿庫などがあり、老樹が多く荘厳なたたずまいである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「伊予神社」の解説

伊予神社

愛媛県伊予郡松前町にある神社。延喜式内社(明神大社)の論社のひとつ。旧県社。「伊豫神社」とも表記する。主祭神は彦狭島命(ひこさしまのみこと)。

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