伊勢豆腐(読み)イセドウフ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「伊勢豆腐」の意味・読み・例文・類語

いせ‐どうふ【伊勢豆腐】

  1. 〘 名詞 〙 料理の一種山芋をおろしたものに、鯛のすり身や豆腐などを加えてよくすりまぜ、布を敷いた杉の箱に入れて包み、煮てから適当な大きさに切り、葛餡(くずあん)やおろししょうがなどをかけた料理(料理物語(1643))。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊勢豆腐」の意味・わかりやすい解説

伊勢豆腐
いせどうふ

豆腐料理の一種。数多い豆腐料理のなかでは豪華なものに属し、豆腐料理というよりはヤマノイモとタイの白和(しらあ)え料理といえる。ヤマノイモをおろし、タイの肉をこそげる。次に豆腐に卵の白身を加える。この四つの材料すり鉢に入れ、ていねいにすり合わせる。杉の箱に布を敷き、その中にこれらの材料を入れて蒸し上げる。材料の配分は同量とする。それに、鳥みそか、わさびみそを別に用意しておき、いずれかで調味して用いるのであるが、しょうゆうま味調味料を加えたものを添えてもよい。

多田鉄之助

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「伊勢豆腐」の解説

いせどうふ【伊勢豆腐】

豆腐の水気を切って白身魚のすり身、おろしたやまのいも、卵白を加えてすり混ぜ、型に入れて蒸した料理。くずあんをかけたり、わさびみそをつけたりして食べる。◇伊勢いも(やまのいもの一種)を用いたことから。

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