伝習(読み)デンシュウ

デジタル大辞泉 「伝習」の意味・読み・例文・類語

でん‐しゅう〔‐シフ〕【伝習】

[名](スル)教えを受けて習うこと。
蘭人航海術を―して」〈福沢福翁自伝
[類語]講習

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精選版 日本国語大辞典 「伝習」の意味・読み・例文・類語

でん‐しゅう‥シフ【伝習】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 学問や技術を師から教えられて習うこと。また、習ったことをうけ伝え、さらに他人に教え学ばせること。
    1. [初出の実例]「自作教化、伝習授業」(出典:続日本紀‐天平元年(729)四月癸亥)
    2. 「浦賀奉行へ達 長崎表江阿蘭陀より献貢之蒸気船、運用其外伝習として、組与力二人、同心拾人程も可被遣候間」(出典:幕末御触書集成‐四九・安政二年(1855)七月二九日)
    3. [その他の文献]〔論語‐学而〕
  3. 伝統習慣
    1. [初出の実例]「幾時代かの伝習はその抗しがたい手枷足枷で女を捉へた」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)

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普及版 字通 「伝習」の読み・字形・画数・意味

【伝習】でんしゆう(しふ)

伝え習う。〔旧唐書、儒学下、馮伉伝〕縣中の百姓、猾多し。爲に十四はし、~に一卷を給し、其れをして傳せしむ。

字通「伝」の項目を見る

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