低温タール(読み)テイオンタール

デジタル大辞泉 「低温タール」の意味・読み・例文・類語

ていおん‐タール〔テイヲン‐〕【低温タール】

石炭低温乾留によって得られるタール石油に近い炭化水素成分とする。

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精選版 日本国語大辞典 「低温タール」の意味・読み・例文・類語

ていおん‐タールテイヲン‥【低温タール】

  1. 〘 名詞 〙 ( タールは[英語] tar ) 石炭の低温乾留によって得られるタール。石油に近い炭化水素を成分とする。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「低温タール」の意味・わかりやすい解説

低温タール
ていおんタール
low-temperature tar

低温乾留によって得られるコールタール原料石炭として一般に非粘結炭 (無煙炭,褐炭泥炭) を用い,500~600℃で乾留するとタールの発生量は最大となる。クレゾールのような酸性分 (主としてフェノール同族体) とパラフィンナフテンなどの脂肪族炭化水素を含み,高温タールに比較して芳香族性が少い。日本では第2次世界大戦前から戦時中にかけて,液体燃料の原料として盛んにつくられた。

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世界大百科事典(旧版)内の低温タールの言及

【乾留】より

…低温乾留は500~600℃で行われ,一般に非粘結炭を原料とする。このとき得られる低温タールは,高温乾留にくらべて,生成量は多いが芳香族化合物が少なく,脂肪族化合物に富んでいる。石油代替の液体燃料として用いられる。…

※「低温タール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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