低金利政策(読み)ていきんりせいさく

精選版 日本国語大辞典 「低金利政策」の意味・読み・例文・類語

ていきんり‐せいさく【低金利政策】

〘名〙 公定歩合を低い水準に保ち、金融緩和、流通貨幣量および貸付信用量の増大を図って、景気回復を促進しようとする政策。〔商業経済辞典(1938)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「低金利政策」の意味・読み・例文・類語

ていきんり‐せいさく【低金利政策】

国内の有効需要が不足しているときに、景気刺激策として、基準割引率および基準貸付利率公定歩合)の引き下げ、預金準備率の引き下げなどにより、金利を引き下げようとする政策。
[補説]平成11年(1999)2月には日銀の政策委員会・金融政策決定会合においてゼロ金利政策を措置することが決められた。金融政策の操作目標とする無担保コールレート翌日物金利の誘導をできる限り低くし、市場の加重平均から見た翌日物金利を実質0パーセントまで低下させる。デフレを回避するための緊急の金融緩和策として導入され、平成12年(2000)8月に一旦解除された。しかしその後の景気の悪化により、平成13年(2001)短期金利の誘導目標を0.15パーセントまで引き下げ、量的緩和政策を導入。平成18年(2006)3月の量的緩和策解除後、同年7月のゼロ金利政策解除まで導入された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android