20世紀日本人名事典 「佐々木嘉太郎」の解説
佐々木 嘉太郎(1代目)
ササキ カタロウ
明治期の実業家,政治家 貴院議員。
- 生年
- 天保12年6月15日(1841年)
- 没年
- 大正3(1914)年12月3日
- 出生地
- 陸奥国津軽郡(青森県金木町)
- 旧姓(旧名)
- 中村
- 経歴
- 13歳の頃から陸奥国五所川原の呉服店に勤務するが、そこでの働きが認められ、同地の富商・佐々木家の養子となる。慶応3年(1867年)に分家し、同地平井町に呉服商「布嘉」を開店。自ら遠方に赴いて品を仕入れるなど非常な努力で巨富を築く。さらに明治10年代の松方正義蔵相のデフレ政策下で一気に田畑を買い入れ、青森県屈指の豪商に成長した。明治28年津軽鉄道株式会社の設立に参画。次いで30年に五所川原銀行を創業し、地元の金融業界にも参入した。37年には多額納税者として貴院議員に選出された。その他、架橋工事や鉄道敷設事業などでも活躍した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報