佐々木市蔵(読み)ささきいちぞう

精選版 日本国語大辞典 「佐々木市蔵」の意味・読み・例文・類語

ささき‐いちぞう【佐々木市蔵】

邦楽家。常磐津三味線方
[一] 初世。初名梅津見馬。前名佐々木幸八。鳥羽屋三右衛門の門弟で、初め江戸節の三味線方であったが、のち宮古路文字太夫の相方となる。延享四年(一七四七)文字太夫が常磐津と改称のときに市蔵と改名し、常磐津節確立興隆に貢献。作曲にもすぐれ、「蜘蛛の糸」などの名曲を残す。明和五年(一七六八)没。
[二] 二世。本名西村徳蔵。二世岸沢九蔵の門下。初名岸沢八五郎。のち同市蔵と改称し、天保一一年(一八四〇)佐々木姓を復活して二世となる。名人とうたわれ、「明烏」などの曲も残す。寛政一〇~文久元年(一七九八‐一八六一

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