佐竹昭広(読み)サタケアキヒロ

デジタル大辞泉 「佐竹昭広」の意味・読み・例文・類語

さたけ‐あきひろ【佐竹昭広】

[1927~2008]国文学者。東京の生まれ。京都大学成城大学教授を経て国文学研究資料館館長。古代中世文学、特に万葉集の研究に業績を残した。

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百科事典マイペディア 「佐竹昭広」の意味・わかりやすい解説

佐竹昭広【さたけあきひろ】

国文学者,国語学者。京都大学文学部卒業。本居宣長以来の発見とされる万葉集,古今集の歌語の法則を19歳で発表し注目される。古代から現代までの日本語についての該博な知識を駆使した文学研究ですぐれた業績をあげるとともに,《岩波古語辞典》の編纂(共編)や《万葉集》の校訂注解など研究の基礎をつくる仕事にも貢献した。代表作に《下克上の文学》,《民話思想》,《酒呑童子異聞》,《万葉集抜書》。《佐竹昭広著作集》が刊行されている。京都大学教授,成城大学教授。国文学研究資料館館長。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐竹昭広」の解説

佐竹昭広 さたけ-あきひろ

1927-2008 昭和後期-平成時代の国文学者。
昭和2年10月19日生まれ。48年京大教授,60年成城大教授。平成5年国文学研究資料館館長。古代・中世文学を民俗学的視点などをくわえて分析。56年「万葉集抜書」で角川源義賞。平成20年7月1日死去。80歳。東京出身。京大卒。著作はほかに「酒呑童子異聞(しゅてんどうじいぶん)」「下剋上(げこくじょう)の文学」「古語雑談」など。

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世界大百科事典(旧版)内の佐竹昭広の言及

【黄】より

…【柳 宗玄】
[黄色と日本人]
 ひとくちに黄色と呼んでも,この名称によって表現される色彩の範囲は個人個人で異なるし,民族や文化によっても異なり,また時代によっても異なる。佐竹昭広の論文〈古代日本語における色名の性格〉は,古代日本人にとって本来的な色名がアカ,クロ,シロ,アオの4種に限られること,前記4種以外の古代日本語の色名であるミドリ,ムラサキ,ハネズ,ハナダ,ニ,ソホなどがすべて古代生活における染色法と密接に結びついていること,この2点を指摘し,しばらく国語国文学界の先駆的役割を果たしつづけていた。その後,大野晋によって,シロを除くアカ,クロ,アオの基本的色名3種もまた染料,顔料による命名であるとの修正意見が出され,これが大方の承認を得るに至った。…

※「佐竹昭広」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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