佐藤次高(読み)さとう つぎたか

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤次高」の解説

佐藤次高 さとう-つぎたか

1942-2011 昭和後期-平成時代の西洋史学者。
昭和17年8月27日生まれ。お茶の水女子大助教授などをへて,平成2年母校東大の教授となる。専門はアラブ史,イスラム史。中世イスラム諸国の徴税システム「イクター制」の実態を明らかにし,12年学士院恩賜賞。15年早大教授。平成23年4月11日死去。68歳。神奈川県出身。著作に「マムルーク」「イスラームの生活と技術」「イスラームの国家王権」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「佐藤次高」の意味・わかりやすい解説

佐藤次高【さとうつぎたか】

アラブ・イスラム学者。神奈川県出身。東京大学文学部卒業。1990年に東京大学文学部教授となり,早稲田大学文学部教授や日本中東学会会長なども務めた。東京大学名誉教授。専門は中世アラブ社会史で,中世イスラムにおける国家と農村社会(イクター制度)の研究により,2000年に恩賜(おんし)賞・日本学士院賞を受賞著書は《中世イスラム国家とアラブ社会―イクター制の研究》《マムルーク―異教の世界からきたイスラムの支配者たち》など。

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