作務衣(読み)サムエ

デジタル大辞泉 「作務衣」の意味・読み・例文・類語

さむ‐え【作務衣】

禅宗寺院で、僧の作業着上着筒袖で打ち合わせをひもで結ぶ。下はズボン形ですそを絞る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「作務衣」の意味・読み・例文・類語

さむ‐え【作務衣】

  1. 〘 名詞 〙 禅宗寺院での、僧の作業着。上着は筒袖で打ち合わせをひもで結ぶ。下はズボン形で裾を絞る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「作務衣」の意味・わかりやすい解説

作務衣【さむえ】

禅宗寺院で僧が清掃その他の作業の時に着る衣服で,上衣は着物状の打ち合せで筒袖,下衣はゆったりしたもんぺ状の二部式になっている。〈作務〉はもともと禅宗の寺院ですべての労役のことをいった。多くは藍染め木綿でつくられ,近年では一般男女の日常着としても用いられる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本文化いろは事典 「作務衣」の解説

作務衣

[男性用] 作務衣は甚兵衛と似た形で、上下に分かれているものが一般的です。左右の紐で留めるだけの簡単な着付けが特徴で、年中通して着用できる室内着です。元々は禅宗で作務(日常の雑務)を行う時に着ていた和服であるため、非常に動きやすい仕立てに出来ています。

出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android