(読み)ヘイ

デジタル大辞泉 「併」の意味・読み・例文・類語

へい【併】[漢字項目]

常用漢字] [音]ヘイ(漢) [訓]あわせる ならぶ ならべる しかし
二つ以上のものを合わせる。いっしょにまとめる。「併合併殺併設併読併呑へいどん併用合併兼併
(「」と通用同列に並ぶ。並べる。「併記併行併進併存

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「併」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(旧字)
10画

[字音] ヘイ
[字訓] ならぶ・あわせる・ともに・しかし

[説文解字]

[字形] 形声
旧字はに作り、(へい)声。は二人並んだ側身形を列ねる形で、の初文。〔説文〕八上に「竝ぶなり」という。竝(並)は左右の位置を正して並ぶこと。は両者を前後連ねて一単位とすることで、合併の意。〔儀礼〕の古文に竝、今文にを用いることが多い。竝・は声義の近い字であるが、字の立意は異なる。

[訓義]
1. ならぶ、つらなる。
2. あわせる、あつめる、まとめる。
3. ともに、みな。
4. 国語で、しかし、しかしながらの意に用いる。

[古辞書の訓]
名義抄 ナラブ・シカシナガラ・ソフ・トモ・アハス・カクス・スブ・カズ・ツラヌ・アツマル・スミ 〔立〕 スブ・カズ・ナラフ・アハセテ・アツマル・ユタケシ・シカシナガラ・ニギハシ・ソフ・ツラヌ・アハス・スツ・アラハ・ミナ・トモ・スミ

[語系]
piengは同声。竝byeng、byenはみな声義近く、相並ぶことをいう。

[熟語]
併気・併倨・併踞・併駆併肩併兼・併合併骨併載併手・併称併心・併進・併置・併馳併当・併・併用・併力・併論
[下接語]
合併・兼併・省併・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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