精選版 日本国語大辞典 「便路」の意味・読み・例文・類語 びん‐ろ【便路】 〘 名詞 〙① 便利な道。都合のよい道。通りがかりの道。順路。べんろ。[初出の実例]「以二便路一、入二御小栗十郎重成小栗御廚八田館一」(出典:吾妻鏡‐治承四年(1180)一一月八日)「便路(ビンロ)なれば送るべし」(出典:読本・近世説美少年録(1829‐32)一)[その他の文献]〔江総‐宛転歌〕② ある所へ出かけたついで。とおりがけ。[初出の実例]「便路竹田二基御塔に参拝見」(出典:看聞御記‐応永二七年(1420)二月一〇日)③ 音信がもたらされる経路。また、それをもたらす人。〔日葡辞書(1603‐04)〕 べん‐ろ【便路】 〘 名詞 〙 便利な道。また、都合のよい方法。びんろ。〔布令字弁(1868‐72)〕[初出の実例]「此の河は後日自から『ニグリシア』地方の内部に達する便路(ベンロ)と成ること疑がひなし」(出典:亜非利加内地三十五日間空中旅行(1883‐84)〈井上勤訳〉六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例