俗骨(読み)ゾッコツ

デジタル大辞泉 「俗骨」の意味・読み・例文・類語

ぞっ‐こつ〔ゾク‐〕【俗骨】

卑しい生まれつき。卑しい気質。また、その人。
「平常罵倒して居る―共と一つ穴動物になるのは」〈漱石吾輩は猫である

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精選版 日本国語大辞典 「俗骨」の意味・読み・例文・類語

ぞっ‐こつゾク‥【俗骨】

  1. 〘 名詞 〙 卑俗な気質。いやしい生まれ付き。また、その人。凡骨
    1. [初出の実例]「真心偏得千仏、俗骨還如半天」(出典本朝麗藻(1010か)下・晩秋遊清水寺上方〈大江有国〉)
    2. 「ぞくこつをもってほうらひのくもをふむべからず」(出典:京師本保元(1220頃か)上)
    3. [その他の文献]〔王貞白‐寄天台葉尊師詩〕

しょっ‐こつショク‥【俗骨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょく」は「俗」の漢音 ) いやしい生まれつき。いやしい気質。また、その人。ぞっこつ。
    1. [初出の実例]「蘭苑には自ら慙づ俗骨(しょくこつ)たることを槿籬には信ぜず長生あらんことを〈慶滋保胤〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. 「昇殿はこれ象外(しゃうぐゎい)の選び也。俗骨(ショクコツ)もて蓬莱の雲をふむべからず」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)

しょく‐こつ【俗骨】

  1. 〘 名詞 〙しょっこつ(俗骨)

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普及版 字通 「俗骨」の読み・字形・画数・意味

【俗骨】ぞくこつ

凡骨。

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