信女(読み)シンニョ

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「信女」の意味・読み・例文・類語

しん‐にょ【信女】

  1. 〘 名詞 〙 ( 優婆夷(うばい)訳語 ) 仏語
  2. 三宝に帰依し、五戒をうけた在俗の女の信者。
    1. [初出の実例]「此処有一信女。可小寺」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)下)
  3. 女子の死後、その法名の下に付ける称号。
    1. [初出の実例]「またげたり・石やのきんの信女ずれ」(出典:雑俳・天神花(1753))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の信女の言及

【戒名】より

… これでわかるように,戒名は本来は生前に仏教に帰依して優婆塞(うばそく),優婆夷(うばい),または沙弥,沙弥尼の戒律を受けたとき付けるべきものである。これを逆修(ぎやくしゆう)戒名というが,これを表すものが居士(こじ),大姉(だいし),信士,信女などの位号と呼ぶものである。これは生前に受戒入道して仏道修行をしたという意味である。…

【信士・信女】より

…在俗の男女で仏教に帰依したもの。信士はサンスクリットのupāsaka(優婆塞(うばそく)),信女はupāsikā(優婆夷(うばい))の訳。入信のとき五戒を受け,戒名が与えられるが,その戒名の下に信士・信女の称号をつけ,篤信者であることをあらわす。…

※「信女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む