健啖(読み)ケンタン

デジタル大辞泉 「健啖」の意味・読み・例文・類語

けん‐たん【健×啖】

[名・形動]好き嫌いなくよく食べること。食欲が旺盛なこと。また、そのさま。「驚くほど健啖な人」「年を感じさせぬ健啖ぶり」
[類語]大食い大食牛飲馬食鯨飲馬食暴飲暴食多食過食飽食・食い過ぎ・食べ過ぎ食い飽きる食が進む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「健啖」の意味・読み・例文・類語

けん‐たん【健啖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「啖」は食べる意 ) なんでも盛んに食べること。また、そのさま。大食。
    1. [初出の実例]「その健啖と愚魯なる気質まで親に似たるは、おもむけ薄く聞え候」(出典:殿村篠斎宛馬琴書簡‐天保四年(1833)七月一三日)
    2. 「健啖なる大兄の胃嚢(ゐぶくろ)を」(出典吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)
    3. [その他の文献]〔癸辛雑識‐前集・健啖〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「健啖」の読み・字形・画数・意味

【健啖】けんたん

大食。〔十七史商、南史九、二万人食米の数〕此れに據りて計算するに、人に一日米三升三合零をす。今人啖と雖も、此の數をらふこと能はず。

字通「健」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android