先進国(G7)首脳会議(サミット) 経済や外交・安全保障、環境などの課題解決に向け年1回開かれる国際会議。日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの先進7カ国がメンバー。1990年代からロシアを含め主要国(G8)として実施してきたが、ウクライナ情勢を受け2014年にロシアが参加停止となった。開催は各国の持ち回り。日本は東京、沖縄、北海道・洞爺湖で計5回主催した。16年の次回は日本で開かれる。
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先進国サミット(summit)ともいう。第1次石油危機(1973年秋)に伴う戦後最大の世界経済混乱に対して主要先進諸国がいかに団結して取り組むべきかを話し合うために,当時のフランスのジスカールデスタン大統領の提案によって1975年11月15~17日に開催された。以降毎年1回,参加国の主要都市で開催されている。参加国は,第1回はフランス,西ドイツ(当時),イギリス,アメリカ,日本の5カ国,第2回からはイタリア,カナダが加わり7カ国(G7)となり,さらにオブザーバーとしてヨーロッパ共同体(EC)が参加した。また97年の第23回からロシアが加わって8カ国(G8)となった。当初経済問題の討議の場として出発したが,現在では「経済宣言」とともに「政治宣言」も出されている。
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…主要先進国首脳会議。1973年の第4次中東戦争に際して,アラブ石油輸出国機構(OAPEC)はアメリカのイスラエルへの武器援助に対抗して,石油輸出禁止,石油産出削減,価格値上げなどの石油戦略をとった。…
…1955年7月のジュネーブでの4大国首脳会談は,最初の顕著な例であるが,日米間でも日本側が首相の交替するごとにワシントンでの首脳会談が恒例化している。日本の首相が参加する首脳会談として,制度化しつつある重要なものに,西側先進工業国家8ヵ国(ECを含む)から成る先進国首脳会議(サミット)がある。サミットは75年,フランスのランブイエで開催されて以来,毎年開かれており,先進工業国家に共通する高度な経済問題が討議されるのが通例である。…
※「先進国首脳会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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