先験主義(読み)せんけんしゅぎ(英語表記)Transzendentalismus[ドイツ]

改訂新版 世界大百科事典 「先験主義」の意味・わかりやすい解説

先験主義 (せんけんしゅぎ)
Transzendentalismus[ドイツ]

カントとその流れを汲む認識批判哲学特徴をいう用語。カントは,ア・プリオリ(先天的)な認識源泉を形而上学的に確定し,その根拠づけを先験的ないし超越論的に行うことをこころみた。この際,経験を構成するア・プリオリな総合判断存在と,経験の究極の構成主体としての超越論的統覚の存在とへの見通しが裏打ちとなっており,この立場経験論形式主義と区別している。
トランセンデンタリズム
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「先験主義」の意味・わかりやすい解説

先験主義
せんけんしゅぎ

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android