全人・真人(読み)またうど

大辞林 第三版の解説

またうど【全人・真人】

まとうど【全人・真人】

〔全またき人の意の「またびと」の転〕
素直で律義な人。純朴で正直な人。また、正直すぎて気のきかない人。 「唯仏のやうなる-なり/幸若・烏帽子折」

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精選版 日本国語大辞典の解説

まとうど またうど【全人・真人】

[1] 〘名〙
① (「またい(全)人」の意の「またびと」の変化したもの) 純朴で正直な人。きまじめな人。また、度を過ぎて律義な人。愚直な人。まとうもの。
※両足院本周易抄(1477)四「またうどをたのうで透らうとすればならぬぞ」
※幸若・烏帽子折(室町末‐近世初)「唯仏のやうなるまとうどなり」
② 一般庶民で、独立した生活を営むもの。
※本福寺跡書(1560頃)妙専尼懐妊夢相之事「殿原も全人(マタウド)衆も」
[2] 〘形動〙 愚直なさま。とんま。
俳諧・茶のさうし(1699)「まとふどな犬ふみつけて猫の恋〈芭蕉〉」

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