改訂新版 世界大百科事典 「全唐詩逸」の意味・わかりやすい解説
全唐詩逸 (ぜんとうしいつ)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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江戸時代に編集された『全唐詩』の補遺。編者は富山藩儒(はんじゅ)で漢詩人でもあった市河世寧(いちかわせねい)(号は寛斎(かんさい))。日本には、日中文化交流の昔から、舶載された漢籍、および日本で翻刻した書物は数多く、なかには中国では散逸して、『全唐詩』にも未収の唐代作品が伝存している。本書はそれらを捜討して、126人と無名氏の作になる詩72首、句279を得て、上・中・下三巻に収め、1804年(文化1)に刊行された。126人中82人は『全唐詩』未収の詩人である。学術的に貴重で、中国でも1823年(道光3)に翻刻されて、『知不足斎叢書(ちふそくさいそうしょ)』に収められ、北京(ペキン)中華書局版『全唐詩』にも付載されている。
[伊藤正文]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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