八浜八幡宮(読み)はちはまはちまんぐう

日本歴史地名大系 「八浜八幡宮」の解説

八浜八幡宮
はちはまはちまんぐう

[現在地名]玉野市八浜町八浜

八浜の町並の西側、両児ふたご山の北丘陵に鎮座し、元川もとがわ地区を除く八浜一円の氏神祭神は仲哀・応神両天皇、神功皇后および仁徳天皇である。もと元川の出雲いずも谷にあったものを、金剛こんごう寺住職増賢が大願主となって応永三四年(一四二七)一〇月二七日に現在地に移転、その際の棟札が残る。裏面には文明六年(一四七四)と永正一二年(一五一五)の修復を記す。さらに天正一四年(一五八六)の大願主山下祐徳公などによる再建の棟札、慶長一二年(一六〇七)岡山藩の代官淵本弥兵衛による改修棟札が残る。神官尾崎家所蔵の「社記」には、同年頃、淵本が藩主世継の誕生を祈願した際、男子誕生との夢告があったので当社改修を行ったとあり、同一四年四月池田光政が生れたので毎年祭礼の時には藩主より使者を遣わし、尊崇の意を表したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android